アメリカのIT企業グーグルは、開発者向けのイベントで、スマートフォンのAR=拡張現実の機能を使って、ネット通販の商品を店頭で買い物するように品定めできる、最新の技術を公開しました。
グーグルが18日にカリフォルニア州で開いた、最先端の技術を紹介するイベントには、IT業界の開発者などおよそ7000人が参加しました。
AR=拡張現実のコーナーでは、スマートフォンのカメラを通して見える現実の光景にコンピューターで作った映像を重ねる機能を披露しました。この機能を使うと、ネット通販の商品を店頭で買い物するように品定めすることができ、選んだ服を自分の目の前の空間に映し出し、スマホを動かしてサイズや縫い目を確認する実演が行われました。
人工知能のコーナーでは、何もプログラミングされていないコンピューターにガムやチョコレートを見せて特徴を覚えさせ、数分後には人の指示どおりに選べるようにする「機械学習」の技術を紹介し、これに必要な複雑な計算を可能にする最先端のチップを初めて公開しました。
ARや仮想現実のVR、それに人工知能は新たなサービスや技術開発に欠かせない分野となっていて、アメリカの大手IT企業は巨額の資金を投じて激しい競争を繰り広げています。
-- NHK NEWS WEB