経営再建中の「東芝」は、主力の半導体事業の売却先を決めるための2回目の入札を19日に締め切りました。入札には4つのグループが応じましたが、東芝と提携しているアメリカの会社が、みずからが同意しない売却は認められないとしていることなどから、売却先の選定が順調に進むかどうかは不透明な情勢です。
関係者によりますと、東芝は半導体子会社、「東芝メモリ」の株式の売却先を決めるための2回目の入札を19日に締め切り、4つのグループが応札したということです。
入札にはアメリカの投資ファンドの「KKR」が参加し、官民ファンドの「産業革新機構」も「日米連合」の形で共同で出資する意向を東芝側に伝えています。
このほか、アメリカの投資ファンド、「ベインキャピタル」は過半数の株式を取得して、韓国の半導体大手「SKハイニックス」や東芝の経営陣にも出資を求める方針を示しています。
さらにアメリカの半導体大手、「ブロードコム」はアメリカの投資ファンド「シルバーレイク」と共同で買収する案を、台湾の「ホンハイ精密工業」も買収する案を示しました。
ただ、東芝と半導体事業で提携しているアメリカの「ウエスタンデジタル」が、みずからが同意しない売却は認められないと対立する姿勢を示していることなどから、売却先の選定が順調に進むかどうかは不透明な情勢です。
-- NHK NEWS WEB