先月、福岡市で現金3億8000万円余りが奪われた事件で、犯行に使われたと見られる白いワゴン車について、警察が防犯カメラの映像の解析などを行った結果、事件の1週間前に神奈川県内から高速道路に入り福岡に向かっていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
先月20日の昼すぎ、福岡市中央区天神の銀行近くの駐車場で、貴金属を売買する東京の会社の男性社員が、スプレーのようなものを顔に吹きつけられ、金塊の買い付けのために引き出したばかりの現金3億8000万円余りをスーツケースごと奪われました。
警察は、複数の男による犯行と見て捜査し、逃走に使われたと見られる白いワゴン車を事件後、福岡県内で発見して押収しました。
その後、警察が防犯カメラの映像の解析などを行った結果、このワゴン車と見られる車が、事件の1週間前に、神奈川県内から高速道路に入る様子が写っていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
ワゴン車は西に向かい、愛知や大阪、広島などを通過して、翌日に、福岡市内に入ったと見られるということです。
その後、この車は福岡市内で、被害者の車の後ろを走行する様子が防犯カメラなどに写っていたということで、警察は、犯人らが被害者の車を尾行していたと見てさらに詳しい足取りを捜査しています。
-- NHK NEWS WEB