輸入した小麦の政府の売り渡し価格の改定に伴い、製粉大手2社はことし7月から、パンなどに使われる家庭用の強力粉を値上げする一方で、お菓子などに使われる薄力粉を値下げすることになりました。
このうち日清フーズは家庭用の小麦粉のうち、パンなどに使われる強力粉「カメリヤ」1キログラム入りの価格を2.3%値上げします。
また、昭和産業は強力粉「クオリテ」の700グラム入りを2%値上げします。
これはパンなどに使われる良質な小麦粉の供給量が世界的に少なくなったことから、政府が製粉会社などに売り渡す強力粉向けの輸入小麦の価格を先月から引き上げたためです。
一方、小麦全体では豊作となっているため、お菓子などに使われる薄力粉向けの小麦については、政府の売り渡し価格が引き下げられたことから、日清フーズは薄力粉「フラワー」の1キログラム入りを0.4%、昭和産業は薄力粉「フレンド」の1キログラムを入りを1%、それぞれ値下げします。
いずれの商品もことし7月1日の出荷分から価格の改定が行われるということです。製粉大手では、日本製粉も価格の見直しを検討しているということです。
-- NHK NEWS WEB