就任後、初めてとなる外国訪問でサウジアラビアを訪れているアメリカのトランプ大統領は初日の日程を終え、両国の企業が総額で20兆円を超える投資案件を協議したことについて、双方の国で雇用の創出などにつながると成果を強調しました。
トランプ大統領は20日、最初の訪問国のサウジアラビアに最大級のもてなしで迎えられ、サルマン国王など王族との会談を行ったあと、夜には国王と剣舞をともに踊って、初日の日程を終えました。
訪問にあわせ両国の企業は、相次いで投資案件の覚書を取り交わすなど総額で2000億ドル22兆円を超える案件を協議したと、両国の政府関係者は話しています。
このうち、サウジアラビア国営で世界最大の石油会社サウジアラムコは、GE=ゼネラル・エレクトリックをはじめ、アメリカの企業11社との間で、海上油田の掘削会社への投資など5兆円余りの案件に合意しました。
また、投資会社のブラックストーンは、アメリカのインフラ事業に投資する新たなファンドに、サウジアラビアの政府系ファンドが2兆円余りを拠出すると明らかにしました。
これらの投資で双方の国で数万人の雇用が創出されるということで、トランプ大統領は「アメリカに何千億ドルもの投資が行われる。雇用、雇用、雇用。サウジアラビアの国民に感謝する」と述べ、成果を強調しました。
-- NHK NEWS WEB