国家戦略特区の諮問会議が総理大臣官邸で開かれ、特区に指定された愛媛県今治市で、獣医学部の新設する計画の決定過程が不透明だと民進党が指摘していることに関連し、「明確な証拠を示すべきだ」とか「不透明だとの指摘は当たらない」などという異論が有識者の議員から出されました。
地域を限って大胆な規制緩和を行う国家戦略特区での事業認定などを行う諮問会議が22日、総理大臣官邸で開かれ、議長を務める安倍総理大臣のほか、諮問会議の議員を務める大学の教授や企業関係者など有識者5人が出席しました。
この中で、国家戦略特区に指定された愛媛県今治市で、学校法人「加計学園」が獣医学部を新設する事業計画をめぐって、民進党が「総理の意向だ」などと書かれた文書の存在を指摘し、決定過程が不透明だとしていることに関連し、有識者から「新設は諮問会議で決定した。人を非難するなら出どころ不明な文書ではなく、証拠が必要だ」などという指摘が出されました。
また別の有識者からも「このままでは思い切った改革ができなくなってしまう。こうした議論に屈せず改革を推進すべきだ」という意見や「52年間にわたり獣医学部の新設が認められなかった背景を検証すべきだ。決定過程が不透明だという指摘は全く違う」などという異論が出されました。
-- NHK NEWS WEB