去年7月、福岡市でおよそ7億5000万円分の金塊が盗まれた事件で、22日に逮捕された男6人のうち名古屋市の会社役員が、金塊を売却して得た金の大半を手にしていた疑いがあることが警察への取材でわかりました。警察は、この役員が事件を計画したと見て調べるとともに、ほかにも数人の逮捕状をとり、指名手配して行方を捜査しています。
去年7月、福岡市の博多駅前で、貴金属取引会社の男性らが、重さ160キロ、およそ7億5000万円分の金塊を、警察官を装う男らにアタッシェケースごと盗まれました。警察は22日、盗みの疑いで、名古屋市の土木関係会社役員、野口和樹容疑者(42)ら4人を逮捕するとともに、盗まれた金塊の売却処分に関わったとして東京と千葉県の男2人を逮捕しました。6人の認否については、明らかにしていません。
これまでの調べで、盗まれた金塊のうち4億3000万円分が貴金属店で売却されたことが確認されていますが、この金の大半を野口容疑者が手にしていた疑いがあることが警察への取材でわかりました。また、金塊の売却の際に名義を貸した千葉県の男とも知り合いだったということで、警察は、野口容疑者が事件を計画したと見て詳しいいきさつを調べています。
また、事件には合わせて10人以上が関与した疑いがあるとして、ほかにも数人の逮捕状をとり、指名手配して行方を捜査しています。
-- NHK NEWS WEB