格安航空会社の「ピーチ・アビエーション」は、日本の航空会社で初めて航空券を買う際の支払いの手段として、仮想通貨の「ビットコイン」を導入することになりました。
発表によりますと、「ピーチ・アビエーション」は、ことし中に、インターネット上で取り引きする仮想通貨の「ビットコイン」を支払いの手段として導入し、航空券を買えるようにします。
ビットコインは、送金にかかる手数料が安いことが特徴で、海外に比べて普及が遅れていた国内でも、飲食店や家電量販店などで支払いに使える店が増えはじめていますが、日本の航空会社で導入するのは、初めてだということです。
「ピーチ」としては、ビットコインの導入によって日本を訪れる外国人旅行者を取り込む狙いがあります。
今後は、就航先の北海道や東北、それに沖縄で、空港のカウンターにビットコイン専用のATM=現金自動預け払い機を設置したり、地元の店にビットコインの導入を呼びかけたりして、利便性を高めていく計画です。
発表の記者会見で、井上慎一代表取締役CEOは「ビットコインが使えれば海外から財布を持たずに日本へ旅行することも可能になる。イノベーション=技術革新を活用して、新たな需要を生み出したい」と述べました。
一方、「ピーチ」と同じグループ企業にあたる「全日空」や「バニラ・エア」はビットコインを導入する予定はないとしています。
-- NHK NEWS WEB