岸田外務大臣は、ことし3月、中国を訪れていた日本人6人が中国当局から拘束されたことを受けて、中国側に対し、規制される行為が明らかではないことへの懸念を伝えたうえで、日本人の権利を適切に守り、公平公正に取り扱うよう申し入れたことを明らかにしました。
ことし3月、中国企業の依頼を受けて海南島と山東省を温泉探査の仕事で訪れた日本人合わせて6人が、中国当局に拘束され、関係者によりますと、このうち海南島では、地元の国家安全局に「国家の安全に危害を与えた疑い」で拘束されたということです。
これについて、岸田外務大臣は閣議のあと、記者団に対し「中国当局が国家の安全に危害を加える者として邦人を拘束する場合に、いかなる行為が規制されるのかが必ずしも明らかではないことを懸念していること、また、司法プロセスで邦人の権利が適切に守られ、公平公正に取り扱われること、そして、領事面会の実施など日中領事協定に基づいた対応が引き続き確保されることについて、厳正に申し入れを行っている。引き続き政府として、邦人保護の観点から適切な対応を続けたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB