アメリカの大手自動車メーカー、フォードは、22日、株価の低迷などによって経営責任を問う声が強まるなか、マツダの元社長としても知られるマーク・フィールズCEOの退任を発表しました。
アメリカ2位の大手自動車メーカー、フォードは、22日、マーク・フィールズCEOが退任し、新たに子会社のトップを務めるジム・ハケット氏を後任に指名すると発表しました。
フィールズ氏は、1999年、38歳の若さでマツダの社長に就任して経営の再建に取り組み、フォードに復帰後、2014年にCEOに就任しました。しかし、利益や株価が伸び悩み、会社の価値を示す時価総額は、先月、販売台数で80分の1にも満たない電気自動車メーカーテスラに抜かれ、株主からは経営責任を問う声が強まっていました。
新たにCEOに就くジム・ハケット氏は、オフィス用の家具メーカーを世界最大手に成長させた実績が評価されてフォードに入社し、去年、自動運転などを担当する子会社のトップに任命されていました。
フォードの創業家のビル・フォード会長は記者会見で、テスラやグーグルなどシリコンバレーの企業を念頭に、「世界が大きく変化している今の時代に勝ち抜くには、早い経営判断が求められる」と述べ、新体制で、自動運転など新しい分野の開発を加速させる考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB