食品大手の明治は、発売からおよそ50年になるスナック菓子の「カール」について、販売不振が続いているとして、ことし8月に生産を大幅に縮小し、北海道から東海地方までの地域で販売を終了すると発表しました。
「カール」は、昭和43年に販売が始まったトウモロコシを原料とするスナック菓子で、農家の男性をモチーフにした独特のキャラクターとともに人気を集めていました。
しかし、ポテトチップスなどほかのスナック菓子との競争が激しくなる中、昨年度の売り上げは、およそ60億円とピークだった1990年代の3分の1まで落ち込んでいました。
このため会社では今後も売り上げの回復は見込めないとして、ことし8月に全国5か所の工場で行っている生産を愛媛県内にある工場1か所に、大幅に縮小することになりました。
そして「カレーあじ」など5種類の商品の販売を終了したうえで、販売を続ける「チーズあじ」と「うすあじ」についても関西から西側での地域限定とし、北海道から東海地方までの地域では販売を終了するということです。
明治は「本来であれば全面的に販売を中止せざるをえない状況だが、長い間、愛されてきた商品ということもあり、地域限定で販売を継続していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB