建設用機械などを販売する東京の会社がおよそ1億円の所得を不正に隠していたとして、東京国税局は脱税の疑いで告発しました。
告発されたのは東京・板橋区の建設用機械の製造・販売会社「プライムテック」と松村健介社長(66)です。
民間の調査会社によりますと、この会社は、建設現場で使われるカッターや小型機械の製造や販売を行っていて、平成26年3月期には震災復興に関連する土木工事の増加や消費税増税を前にした需要拡大を背景に売り上げを大幅に伸ばしていました。
しかし、関係者によりますと、この会社は一部の取引を計上せず、売上から除外するなどして所得を少なく税務申告していたということです。
こうした方法でおととし3月期までの2年間でおよそ1億円の所得を隠し、法人税およそ2500万円を脱税したとして、東京国税局は会社と松村社長を法人税法違反の疑いで東京地方検察庁に告発しました。
関係者によりますと、脱税で得た資金は社長名義の預金口座にため込んでいたり、会社への貸付金に充てていたということです。
松村社長は取材に対して、「自分が経理の指示をしていたが、私的な流用はない。修正申告と納税はすでに済ませた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB