アメリカのネット通販大手、アマゾン・ドット・コムは25日、ニューヨークに実際の書店をオープンし、口コミを活用した本の紹介などユニークな見せ方が話題を集めています。
アマゾン・ドット・コムがオープンした書店はマンハッタンの商業施設の中にあり、広さは370平方メートル、扱う本もおよそ3000点と書店としては小ぶりです。
棚に置かれた本には、ネットで購入した人の評価や口コミが添えられていて、1万件以上のコメントが投稿された話題の本や、評価が高い本だけを集めたコーナーを設けるなど、データを活用したユニークな見せ方が特徴です。また、アマゾンの会員は、スマートフォンのカメラを本に近づけると詳細な情報を確認できるほか、アプリのQRコードをレジで見せるだけで商品を購入できます。
店内には、本のほかにも、アマゾンが開発した人工知能を搭載し、話しかけるだけで検索したり音楽をかけたりできる小型スピーカーなども販売されていて、自社の製品をPRするショールームとしての狙いもありそうです。
話題を集めていると聞いて店に来たという女性は「ネット販売の会社が実際の店舗を出すというコンセプトがおもしろい」と話していたほか、ネットでよく買い物をするという主婦は「見たことのない電化製品があって楽しい」と話していました。
アマゾンは、こうした書店をニューヨークに加えて、シアトルなど全米で6店舗展開しており、今後も増やす方針だということです。
-- NHK NEWS WEB