大手航空会社のANAホールディングスと大手旅行会社のエイチ・アイ・エスは、次世代の宇宙輸送機の開発を進める名古屋市のベンチャー企業に出資し、7年後の宇宙旅行の事業化を目指すことになりました。
発表によりますと、ANAホールディングスとエイチ・アイ・エスは、名古屋市のベンチャー企業、PDエアロスペースに合わせて5000万円余りを出資し、共同で次世代の宇宙輸送機の開発を進めることで合意しました。
出資を受けるベンチャー企業は、宇宙旅行の実現に向けて、地球と宇宙空間を行き来できる航空機のような形をした宇宙輸送機や空気中と宇宙空間で使う際の切り替えが可能なエンジンの開発を進めています。
計画では、宇宙輸送機が航空機のように滑走路を離陸したあと垂直に高度を上げて宇宙空間に突入し、地球の重力で落下して滑走路に着陸します。宇宙旅行の料金は1人当たりおよそ1400万円を想定しているということです。
3社は、7年後の2023年12月の宇宙旅行の事業化を目指していて、今後、ANAホールディングスは宇宙輸送機の客室の仕様やパイロットの育成に協力するほか、エイチ・アイ・エスは宇宙旅行の販売を担うことになります。
-- NHK NEWS WEB