アメリカのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の改定値が発表され、年率に換算した実質の成長率は、1.2%のプラスと速報値の段階から0.5ポイント上方修正され、市場の予想も上回りました。
アメリカ商務省は、26日ことし1月から3月までのGDPの改定値を発表し、年率に換算した実質の伸び率は、前の3か月と比べて1.2%のプラスとなりました。
これは、先月下旬に発表された速報値の段階から0.5ポイント上方修正され、市場の予想を上回りました。
項目ごとに見てみますと、GDPのおよそ7割を占める個人消費は速報値の段階の0.3%のプラスから0.6%のプラスに、企業の設備投資は9.4%のプラスから11.4%のプラスに、それに、住宅投資は13.7%のプラスから13.8%のプラスに、それぞれ上向きに修正されました。輸出は5.8%のプラスと速報段階と同じでした。
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、GDPはやや低い伸びとなっているものの景気の減速は一時的と見ていて、今後の経済指標が想定どおりなら、まもなく追加の利上げが適切になると判断しています。
このため市場では、次の雇用統計の結果などを踏まえ、来月の会合でことし3月以来の利上げが行われるという見方が多くなっています。
-- NHK NEWS WEB