日本の主な自動車メーカー7社の研究開発費は、次世代のエコカーや自動運転技術の開発競争が激しくなる中、今年度は、合わせて2兆8500億円余りと過去最高の水準に達する見通しで、業績が伸び悩む中、効率的な開発が課題となっています。
自動車業界では、環境規制への対応に加えて、カメラやセンサーなどを使った自動運転技術など、これまでの車作りにはなかった先端技術の開発競争が激しさを増しています。
このため、自動車メーカー各社は研究開発費を増やしていて、このうち「トヨタ自動車」は今年度、1兆500億円と前の年度より1.2%増やす計画です。このほか、「ホンダ」が9.4%、「日産自動車」が7.1%、「SUBARU」は17.3%増やす計画で、この結果、日本の主なメーカー7社の今年度の研究開発費は合わせて2兆8500億円と過去最高の水準に達する見通しです。
メーカー各社は、業績が伸び悩む中、先端技術の開発を、いかに費用や時間を抑えて効率的に進めるかが課題となっています。このため、「ホンダ」がアメリカの「グーグル」系の企業と共同研究を進めるなど、業界の垣根を越えた連携の動きも広がっています。
-- NHK NEWS WEB