去年7月、福岡市の博多駅前でおよそ7億5000万円分の金塊が盗まれた事件で、指名手配されていた男2人が29日、名古屋市内で見つかり、盗みの疑いで逮捕されました。警察によりますと、2人は警察官の職務質問から車で逃げようとして、別の車と衝突する事故を起こしたということです。
逮捕されたのは、住所、職業ともに不詳の野口直樹容疑者(43)と、愛知県日進市の自称、自営業、中垣龍一郎容疑者(40)です。警察の調べによりますと、2人は去年7月、福岡市の博多駅前で、貴金属取引会社の男性らに警察官を装って声をかけ、重さ160キロ、およそ7億5000万円分の金塊を盗んだ疑いが持たれています。
この事件で警察は、これまでに野口容疑者の弟で、名古屋市の土木関係会社役員、野口和樹容疑者(42)ら8人を盗みなどの疑いで逮捕し、兄の直樹容疑者ら2人を指名手配していました。
警察によりますと、2人は29日午後1時前、名古屋市内で車に乗っているところを警察官に見つかり、職務質問から逃げようとして別の車と衝突する事故を起こし、身柄を確保されたということです。
警察は、兄弟2人が犯行を主導したと見て、引き続き金塊取引の情報を入手したいきさつを調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB