成田空港の敷地内にある、空港の反対運動の拠点とされてきた建物が去年、裁判所が撤去を認めたことを受けて、31日未明、取り壊されました。
取り壊されたのは、成田空港の敷地内の千葉県芝山町にある「横堀現地闘争本部」です。
この建物は、空港に反対するグループの1つのが、かつて活動の拠点としていて、誘導路に囲まれた場所に残されていました。
成田空港会社が建物の撤去などを求めていた裁判で、去年7月、最高裁判所が反対派の上告を退けて、撤去などを命じる判決が確定したため、31日未明、千葉地方裁判所八日市場支部が建物を取り壊す作業を行いました。
この建物を使っていた反対派グループ、熱田派の世話人の柳川秀夫さんは「成田空港会社は、裁判の過程でも話合う姿勢が見られなかった。取り壊しは残念だ」と話していました。
反対派の拠点が強制的に撤去されるのは平成27年以来で、成田空港会社は撤去された用地を活用して、誘導路を整備するとしています。
-- NHK NEWS WEB