徳島県で開催されたクラシック音楽のコンサートで、演奏者の手配などを請け負っていた東京の会社がおよそ1億3000万円の所得を隠していたとして、東京国税局から脱税の疑いで告発されました。
告発されたのは、東京の音楽プロダクション「アンサンブル・セシリア」と川岸美奈子代表(57)です。この会社は徳島県文化振興財団が主催するクラシック音楽のコンサートで演奏者を手配する仕事を請け負っていましたが、関係者によりますと手数料収入について税務申告していなかったということです。
東京国税局は去年までの3年間におよそ1億3000万円の所得を隠し、法人税およそ3000万円を脱税したとして会社と川岸代表を法人税法違反の疑いで東京地方検察庁に告発しました。
徳島県は6年前、音楽文化を深めようとプロ音楽家を集めたオーケストラを結成していて、川岸代表は最初の2年間、県の非常勤の特別職である参与という立場でコンサート事業に携わっていたということです。
関係者によりますと、川岸代表は脱税で得た資金を会社名義の口座にため込んでいたということで、告発されたことについてこれまで取材に応じていません。
-- NHK NEWS WEB