経営再建中の東芝は、発表を延期していることし3月期の決算について、監査法人の承認を得るのになお時間を要するため、6月28日に開く定時の株主総会では報告できないと発表しました。
東芝は、ことし3月期の決算を、東京証券取引所が求める期限にあたる5月中旬までに発表することを目指していましたが、決算をチェックする監査法人の承認が得られず、発表ができない異例の事態が続いています。
東芝は、31日に開いた取締役会で、定時の株主総会を6月28日に開くことを決めるとともに、ことし3月期の決算については、監査法人の承認を得るのになお時間を要することから、定時の株主総会では報告できないとして、後日に開く臨時の株主総会で報告する方針を決めたと発表しました。
一方、取締役の人事案については、定時の株主総会では、現在の経営陣の承認を得て、今後の人事案はその後に開く臨時の株主総会に諮って、株主の信任を得たいとしています。
東芝は、経営の再建に必要な資金を得るための半導体事業の売却でも、提携しているアメリカの会社と対立が続くなど課題が残されています。
-- NHK NEWS WEB