大手デパート5社の先月の売り上げは、コートやマフラーなどが好調だったものの、衣料品全体としては伸び悩んだほか、外国人旅行者向けの高額品の販売も落ち込んだことから、4社が去年の同じ月を下回りました。
大手デパート5社が、1日発表した先月のグループ全体の売り上げの速報値によりますと、去年の同じ月と比べて高島屋が1.3%のプラスになったものの、そごう・西武が4.7%、大丸松坂屋が4.5%、三越伊勢丹が2.2%、阪急阪神百貨店が1.4%ぞれぞれ減少しました。
これは、先月は気温が低く、主力の衣料品でコートやマフラーなど防寒関連の商品の売り上げは伸びたものの、それ以外のジャケットやセーターの販売が落ち込んだことから衣料品全体で伸び悩んだほか、外国人観光客向けの宝飾品の販売が落ち込んだことが主な要因です。
デパートの担当者は「冬物の衣料品にようやく動きが出てきたが、経済への不透明感から全体として力強さに欠ける。年末の商戦に向けて慎重に見守りたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB