来年春に卒業する大学生らを対象にした大手企業の採用面接が1日に解禁され、学生の就職活動はヤマ場を迎えています。
大手企業の採用面接は経団連の指針に基づいて1日に解禁され、多くの企業でリクルートスーツの姿の学生が面接に臨んでいます。このうち大手損害保険会社の「三井住友海上火災保険」は、東京・千代田区の会場で採用面接を行っていて、学生が志望動機を説明したり、自分の長所をアピールしたりしていました。
ことしの就職活動は人手不足を背景に企業の採用意欲が高く、学生優位の売手市場が続いています。このため、企業の間では優秀な学生を確保しようと、「働き方改革」の成果を学生に訴える動きが広がっていて、この保険会社でもことし4月から原則、午後7時までに退勤するルールを導入するなど、労働時間の短縮に取り組んでいるということです。
また、地方の学生にもできるだけ多く志望してもらおうと、ことしは会社説明会を東京と大阪だけでなく仙台など8つの地域で実施したということです。採用を担当する保坂宇衣さんは、「働き方改革で生産性が高く内容の濃い仕事を行う会社だとPRしている。最終面接の後も社員訪問を増やすなど、本人がしっかり考えて学生に当社を選んでもらえる工夫をしていく」と話していました。
-- NHK NEWS WEB