日本のアイドルグループがコンサートで着た衣装が、ナチス・ドイツの軍服に似ているとして物議を醸し、アメリカのユダヤ系人権団体が「強い嫌悪感」を示すとともに、グループが所属する音楽会社とプロデューサーに謝罪を求めました。
先月22日、日本のアイドルグループ欅坂46が、横浜市で行ったコンサートで着た衣装がナチス・ドイツの軍服に似ているとして、インターネット上で物議を醸し、海外のメディアも報じました。
これについて、アメリカ・ロサンゼルスに本部を置くユダヤ系の人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が31日、声明を発表して「強い嫌悪感」を示しました。
さらに「10代の若者がこのような衣装を着て踊るのを見ることは、ナチスによる大量虐殺の犠牲者たちにとって大きな苦痛だ。グループに悪気がないとしても、ナチスの犠牲者の記憶を軽んじ、ドイツだけでなく世界中の若者に間違ったメッセージを送ることになる」と指摘し、グループが所属する音楽会社「ソニー・ミュージックエンタテインメント」と総合プロデューサーの秋元康さんに謝罪を求めました。
-- NHK NEWS WEB