２日のニューヨーク株式市場は、アメリカ経済は堅調だという見方から買い注文が出てダウ平均株価は値上がりし、前日に続いて最高値を更新しました。
２日のニューヨーク株式市場は、この日発表されたアメリカの雇用統計は市場の予想を下回ったものの、雇用の堅調な伸びを確認できたとして買い注文が出ました。
このため、ダウ平均株価は、一時前日より８０ドル余り高い２万１２２５ドルをつけ、およそ３か月ぶりに取り引き時間中の最高値を更新しました。
その後も買い注文が続き、ダウ平均株価は、結局前日より６２ドル１１セント高い２万１２０６ドル２９セントで取り引きを終え、終値は前日に続いて最高値を更新しました。
また、ダウと並ぶ代表的な株価指数で、ＩＴ関連の銘柄が多く上場するナスダック市場とＳ＆Ｐ５００の指数も、そろって最高値を更新しました。
一方、ニューヨーク外国為替市場は雇用統計で賃金の上昇が緩やかだったことから、ＦＲＢ＝連邦準備制度理事会による利上げのペースは緩やかになるという見方が広がりました。このため、ドルを売って円を買う動きが出て、円相場は統計の発表前より１円以上高い１ドル＝１１０円台前半まで円高が進みました。
市場関係者は「失業率が低下していることに加えてアメリカの主要な企業の業績も底堅く、アメリカ経済の先行きは堅調だという見方が広がっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB
