1日のニューヨーク株式市場は原油の先物価格が上昇したことなどから、ダウ平均株価は最高値を更新した一方で、IT関連の銘柄が多いナスダック市場の株価指数は値下がりし、対照的な値動きとなりました。
1日のニューヨーク株式市場は、原油の先物価格が節目の1バレル=50ドルを超えて上昇したことや製造業の景況感をあらわす指標が市場の予想よりよかったため、エネルギー関連の銘柄を中心に買い注文が集まりました。
その結果、ダウ平均株価は前日より68ドル35セント高い、1万9191ドル93セントで取り引きを終えて、4営業日ぶりに最高値を更新しました。
一方、外国為替市場でドル高が進んでいる影響で、アメリカ国外の売り上げ比率が高い大手IT企業は、業績が圧迫されるという見方からフェイスブックなどの株式が売られたため、IT関連の銘柄が多く上場しているナスダック市場の株価指数は、前日より72.57ポイント安い、5251.11ポイントで取り引きを終えました。
市場関係者は「ダウ平均株価を構成する銘柄には、エネルギー企業のほか、インフラや金融関連といったトランプ次期大統領の経済政策の恩恵を受けると見られる、いわゆる『トランプ銘柄』が多く、期待感から買い注文が出やすくなっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB