自動車の燃費の表示をより実態に近づけようと、来年10月以降から新しい燃費表示が義務づけられることを受けて、自動車メーカー各社は新しい表示を前倒しで導入するなど対応を急いでいます。
自動車メーカーは燃料1リットル当たりの走行距離を示す燃費をカタログに表示することが義務づけられていますが、走行状況によって実際の燃費と1割~4割の開きがあると指摘されています。
このため国土交通省は、燃費の表示をより実態に近づけようと、来年10月以降に販売する新型車から、信号待ちや渋滞などが多い「市街地」や、比較的停止や発進が少ない「郊外」、それに「高速道路」など、走行状況に応じて4種類の燃費の表示を自動車メーカーに義務づけることになりました。
これを受けてマツダは、ことしの夏から販売する小型SUV=多目的スポーツ車の新型車に新しい表示を前倒しで導入することを決めました。
また、ホンダも義務化を前に新しい表示の導入を検討するなど、自動車メーカー各社が対応を急いでいます。
車の燃費をめぐっては、三菱自動車工業とスズキが不正を行っていたことが相次いで明らかになり、業界を挙げて、より実態に近い燃費を消費者に説明する取り組みが求められています。
-- NHK NEWS WEB