国内最大級の食のイベント「グルメンピック」の開催をうたった詐欺事件で、警視庁はこのイベントを企画した都内の会社の社長を新たに逮捕しました。
逮捕されたのは、東京・中野区のイベント企画会社「大東物産」の社長、中井冬樹容疑者(36)です。
警視庁の調べによりますと、国内最大級の食のイベント「グルメンピック」を東京と大阪で開催するとうたい、去年11月からことし1月までの間に、出店を希望した飲食店経営の女性などから出店料として現金およそ65万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
出店料を支払った飲食店経営者などで作る「被害者の会」によりますと、「大東物産」は全国のおよそ500店から、出店料として合わせておよそ1億4000万円を集めましたが、一部を除き返済されていないということです。
この事件をめぐっては、自称、コンサルタント業、田邉智晃容疑者(42)など4人がすでに逮捕されていますが、これまでの調べで、5人は各地の飲食店に対し「出店料が半額の『特別枠』を用意した」とか、「返金保証があるので、売り上げが伸びなくても大丈夫だ」などと説明して、出店を持ちかけていたということです。
警視庁は、出店料の名目で多くの金をだまし取るため、有利な条件を示して出店を募っていた疑いがあると見て調べています。警視庁は、5人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB