日本の音楽産業の海外展開を後押ししようと、日本の官民ファンドの支援でシンガポールにライブホールが新たに設けられ、今後、日本のアーティストの公演などを通じてファンのすそ野が広がることが期待されています。
シンガポールに新たにライブホールを開設したのは、大手音楽会社ソニー・ミュージックエンタテインメントのグループ会社「Zepp」です。日本の商品やサービスの海外展開を支援する官民ファンド「クールジャパン機構」の出資を受けて、今月、海外で初めて開設しました。
5日は報道機関を集めた内覧会が開かれ、日本のバンドなどによる演奏が披露されました。大型ショッピングセンターの中に設置されたライブホールは、およそ2300人を収容することができ、日本で使われているのと同じ最新の音響や照明の機材が備えられているのが特徴です。
シンガポールをはじめとした東南アジアでは日本の歌手やバンドの人気が高まっていますが、最新の設備を備えたライブホールは少ないということで、今後、日本のアーティストの公演などを通じてファンのすそ野が広がることが期待されています。
「Zepp」の本多真一郎さんは「日本の音楽産業は環境が恵まれているが、海外では必ずしもそうではない。アーティストが100%の力を発揮できるよう準備したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB