山梨県の山梨市長の61歳の元妻が、知人の男性に架空の投資話を持ちかけ、現金2300万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで警視庁に逮捕されました。捜査関係者によりますと、元妻は同様の手口で複数の知人から、合わせて3億円以上をだまし取っていたと見られるということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
逮捕されたのは、山梨市の望月清賢市長の元妻で、石材会社「差出石材」の社長、望月治美容疑者(61)です。
警視庁の調べによりますと、平成23年12月から翌月までの間に、埼玉県の60代の会社経営の男性に対し、「建築用資材を仕入れる資金を融通してくれれば、確実に利益配当する」などとうそを言って、現金2300万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
警視庁は、ことし4月、望月容疑者が経営する石材会社と、住んでいた市長の自宅を捜索していました。
捜査関係者によりますと、望月容疑者は同様の手口で複数の知人から、合わせて3億円以上をだまし取っていたと見られるということです。この事件をめぐっては、望月容疑者の知人で、元医師の越塚峰嗣容疑者(63)も詐欺の疑いですでに逮捕されていて、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
警視庁は、2人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。望月市長はこれまで、元妻が詐欺事件の捜査対象となったり、市長の自宅が捜索を受けたりしていることについて、「驚がくするとともに、重大なことと受け止めている。警視庁の捜査には全面的に協力したい」などとコメントしていました。
-- NHK NEWS WEB