海上自衛隊の航空機にレーザー光線を照射したとして会社員が逮捕された事件で、川崎市麻生区の上空では、3年前から自衛隊や米軍の航空機への同じような被害が70件以上あることが、警察への取材でわかりました。調べに対し、会社員は「3年前からやっていた」と供述していて、警察が詳しく調べています。
川崎市麻生区の会社員、伊達和彦容疑者(55)は、ことし7月、市内の河川敷から飛行中の海上自衛隊の航空機にレーザー光線を照射して操縦を妨害したとして、威力業務妨害の疑いで逮捕され、2日朝、検察庁に身柄を送られました。
自宅などからはレーザー光線を使った指示棒、レーザーポインターが4つ押収されていて、これらを使用したと見られています。
その後の調べで、川崎市麻生区周辺の上空では、自衛隊や米軍の航空機に向かってレーザー光線のようなものが照射された同じような被害が、3年前からことし9月にかけて合わせて73件に上ることがわかりました。
調べに対し、伊達容疑者は「米軍機の音がうるさかった。3年前からやっていた」と供述しているということで、警察が詳しく調べています。
-- NHK NEWS WEB