新潟市民病院に勤めていた女性研修医が自殺したのは、長時間の残業による過労が原因だったとして労災認定されたことを受けて、新潟市の篠田市長は、6日会見し、救急患者への対応などで医師の負担が増えているとして、患者の受け入れ制限に協力を求めることなどを盛り込んだ対策を公表しました。
この問題は、新潟市民病院の研修医、木元文さん(37)が自殺したのは長時間の残業による過労が原因だとして、先月新潟労働基準監督署が労災を認定し、その後、勤務体制の改善を求める是正勧告をしたものです。
これを受けて6日新潟市の篠田市長と市民病院の片柳憲雄院長が会見を開き、「木元さんに深い哀悼の意を示します。是正勧告は真摯(しんし)に受け止めます」と述べました。
そのうえで、篠田市長らは、救急患者への対応などで医師の負担が増えているとして、勤務体制を見直すとともに、救急でも症状の軽い患者については、ほかの病院への受診を呼びかけるほか、一般の外来患者についても来月からは、受け入れを紹介状がある場合だけに制限するなど、患者の受け入れ制限に協力を求めることを盛り込んだ対策を公表しました。
篠田市長は、「平日の朝まで辛抱できる場合は、休日や夜間の受診を控えるなど救急医療の適正利用に協力してほしい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB