5日、茨城県内の小中学校などで、給食で出された牛乳を飲んだ児童・生徒ら合わせて3700人余りが相次いでにおいや味に違和感を訴えた問題で、保健所は出荷された牛乳の成分の詳しい検査を行って原因を調べています。
茨城県教育委員会によりますと、5日、学校の給食で出された牛乳を飲んだ児童や生徒から相次いで「消毒臭がする」とか「水っぽい」などの訴えがあり、その後の調査で、県内の7市1町の小中学校と特別支援学校、合わせて61校で、3700人余りが違和感を訴えたことがわかりました。
このうち、379人が吐き気などの体調不良を訴えて、2人が医療機関を受診しましたが、いずれも症状は軽いということです。
牛乳はいずれも水戸市の「いばらく乳業」が製造した200ミリリットルの紙パック製品で、水戸保健所はこの会社に立ち入り調査を行って、製造過程が記録されている書類などを確認しました。
また、県の薬剤師会の検査センターで学校から回収した未開封の牛乳の味覚などを調べる検査も行いましたが、異常は見つからなかったということです。
水戸保健所では、県の衛生研究所でこの牛乳に食中毒を引き起こす菌が含まれていないかなど成分の詳しい検査を行って原因を調べています。
一方、「いばらく乳業」では、7日、工場のパイプやタンクなどの設備の部品を一つ一つ点検し、製造過程に問題がなかったか調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB