イスラム教の断食月ラマダンに入り、イギリスやアフガニスタンなどでテロが相次ぐ中、外務省は、夏にかけて、ヨーロッパ各地で国政選挙や大規模なイベントが開催されることから、海外安全情報を出して、テロに巻き込まれないよう改めて注意を呼びかけています。
イスラム教の断食月ラマダンが先月下旬に始まりましたが、毎年、この時期は宗教心が高まることに乗じて、過激派組織がテロの実行を呼びかけることもあり、各地でテロ事件が頻発しています。
ことしは、アフガニスタンの首都カブールで大量の爆発物を積んだバキュームカーが爆発したほか、イギリスでは、先月の中部マンチェスターに続いて、今月3日、ロンドン中心部でもテロ事件が起き、多くの犠牲者が出ました。
外務省は、ラマダンの時期も含め、これから夏にかけて、ヨーロッパ各地で国政選挙や大規模なイベントが開催され、さらなるテロの発生が懸念されるとして、6日、海外安全情報を出して、標的となりやすいイベント会場など人が多く集まる場所では十分注意するよう改めて呼びかけています。
また、今月末には、出張などで海外に出かける機会の多い企業関係者を対象にした会議を開催し、テロに関する最新の情報を共有して、安全対策の徹底を図りたいとしています。
-- NHK NEWS WEB