台湾のホンハイ精密工業の傘下で経営再建中のシャープは、構造改革の一環として、電子部品を製造している広島県三原市の三原工場を来年度閉鎖し、同じ広島県内の福山工場に集約することを検討していることがわかりました。
シャープは、ことし8月のホンハイからの出資の完了後、新たに就任した戴正呉社長の下で構造改革を進めるため、生産拠点の見直しなどを検討しています。
この中で、液晶テレビや照明などに使われるLEDなどの電子部品を製造している、広島県三原市の三原工場を来年度閉鎖し、広島県福山市にある福山工場に集約することを検討していることがわかりました。
三原工場にいるおよそ300人の従業員は、原則、福山工場に配置転換される見通しです。
また、これとは別に、スマートフォンなどを製造している広島県東広島市にある広島工場は、2か所に別れている工場の敷地を1か所に集約する方向で検討しています。
一方、液晶ディスプレーを製造する関連会社の堺ディスプレイプロダクトについては、現在150億円の資本金の増額に向けて、今後、関係先と協議していく考えです。
-- NHK NEWS WEB