中東のサウジアラビアなどがカタールと国交を断絶したことを受けて、両国と同じくGCC=湾岸協力会議に加盟するクウェートのサバハ首長がサウジアラビアを訪れ、事態の沈静化につなげられるか注目されます。
サウジアラビアやUAE=アラブ首長国連邦など6か国は5日、イランが支援する組織との関わりなどを理由に、カタールと国交を断絶しました。
地元メディアによりますと、サウジアラビアやUAEの銀行がカタールとの取引を制限したり、サウジアラビア政府が企業にカタールからの撤退を呼びかけたりするなど経済への影響が拡大しています。
こうした中、サウジアラビアやUAE、それに、カタールとともにGCC=湾岸協力会議に加盟するクウェートのサバハ首長が、サウジアラビアのサルマン国王と会談するため6日、ジッダを訪れました。
サバハ首長は5日にクウェートでサウジアラビアの国王顧問と会談したあと、カタールのタミム首長とも電話会談をしていて、カタールのムハンマド外相は「仲介役としてサバハ首長に期待している」と述べています。
クウェートは、2014年にイスラム組織「ムスリム同胞団」をめぐる対立でサウジアラビアなどがカタールから大使を召還した際も仲介していて、今回も事態の沈静化につなげられるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB