東京・港区に土地を所有していた70代の女性になりすましたうえで、勝手に売却話を持ちかけ、購入を希望した神奈川県の会社役員から現金2億4000万円をだまし取ったとして、60代の女ら3人が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、神奈川県横須賀市の無職、中村美佐江容疑者(67)ら、3人です。警視庁によりますと、3年前の平成26年2月ごろ、東京・港区南麻布に、およそ300平方メートルの土地と建物を所有していた70代の女性になりすましたうえで、勝手に売却話を持ちかけ、購入を希望した神奈川県の会社役員の男性から売買代金の一部として、現金2億4000万円をだまし取った詐欺などの疑いが持たれています。
3人は会社役員の男性に売却話を持ちかけた際、あらかじめ用意した偽の印鑑登録証明書や、住民基本台帳カードを示し、本人と信じ込ませていたということです。
警視庁は、3人が所有者になりすましたうえで、売却話を持ちかけて金をだまし取る「地面師」と呼ばれる詐欺グループと見て、実態解明を進めることにしています。
警視庁は、逮捕した3人の認否について明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB