5日、茨城県内の小中学校で、給食の牛乳を飲んだ児童や生徒など3700人余りが違和感を訴えた問題で、牛乳を製造した水戸市の会社は、製造過程に問題がなかったか工場内の設備の点検を進めるとともに、今後、牛乳の生産者にも話を聞くなどして、原因を調べることにしています。
5日、茨城県内の小中学校と特別支援学校で、3700人余りの児童や生徒などが、給食で出された牛乳の味や臭いに違和感を訴え、このうち379人が体調不良を起こして2人が病院で診察を受けましたが、いずれも軽症でした。
この牛乳を製造した水戸市の「いばらく乳業」は、製造過程に問題がなかったか、工場のパイプやタンク、それに牛乳を紙パックに詰めるための充填(じゅうてん)機と呼ばれる機械などの詳しい点検を進めています。会社ではさらに、学校から回収した未開封の牛乳について、食中毒を引き起こす菌が含まれていないかなど詳しい検査も行いましたが、異常は見つからなかったということです。このため「いばらく乳業」は今後、県牛乳協同組合を通じて牛乳の生産者からも話を聞くなどして原因を調べることにしてます。
「いばらく乳業」の高安謙生産部長は、「安心して飲んでもらえるように、さまざまな手を尽くして原因を突き止めたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB