東京・秋葉原で、7人が死亡、10人が重軽傷を負った通り魔事件から8日で9年になり、現場を訪れた人たちが犠牲者に祈りをささげました。
平成20年6月8日、東京・秋葉原の歩行者天国にトラックが突っ込み、通行人がはねられたうえ次々とナイフで刺され、7人が死亡、10人が重軽傷を負いました。
この事件では、おととし2月、殺人などの罪に問われた加藤智大死刑囚(34)の死刑が確定しています。
8日で事件から9年になり、現場の交差点には献花台が設けられ、千代田区の石川雅己区長や訪れた人たちが花を手向けて犠牲者に祈りをささげていました。
石川区長は「ことしは北海道から犠牲者を悼む手紙とお花代を寄せてくれた人もいた。9年前の事件は地元だけでなく日本全国に衝撃を与えた事件で、忘れてはいけないし教訓にして安全な街づくりに取り組みたい」と話していました。
また、事件当時、現場の交差点にいたという33歳の会社員の男性も献花台で手を合わせ「トラックが突っ込んできたが当初、何が起きたか分からず、異様な状況だったのを今でもはっきり覚えている。亡くなった方の無念の思いを考えるとかわいそうでならず、事件のことは風化させてはいけないと思う」と話していました。
岡山県から訪れ、花や菓子を供えた33歳の男性は「当時、事件のニュースを見てショックを受けた。秋葉原の街が好きなので、毎年ここに来る。事件から9年がたつが、あの日のことは忘れてはいけないと思う」と話していました。
-- NHK NEWS WEB