日本が海外との貿易などでどれだけ稼いだかを示す、ことし4月の「経常収支」は、外国人旅行者が1か月の人数としては過去最高を記録したことなどから、1兆9519億円の黒字となり、34か月連続の黒字となりました。
財務省が発表した、ことし4月の「経常収支」は、1兆9519億円の黒字となり、去年の同じ月と比べて黒字幅は1358億円拡大しました。経常収支の黒字は34か月連続となります。
内訳を見ますと、輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」は、中国への半導体製造装置や自動車用部品の輸出が伸びたことなどから、5536億円の黒字でした。
また、外国人旅行者が日本で消費した金額から日本に住んでいる人が海外で消費した金額を差し引いた「旅行収支」は、日本を訪れた外国人旅行者の数が1か月としては過去最高を更新したことから、1779億円の黒字でした。これは1か月の旅行収支としては最も大きな黒字額となります。
海外との利子や配当のやり取りを示す「第一次所得収支」は、企業が海外の子会社から受け取った配当などが増えたため、1兆8480億円の黒字となりました。
-- NHK NEWS WEB