朝の通勤時間帯で混み合う電車の中で、首に巻いたマフラーで手元を隠して乗客の女性から定期入れを盗んだとして、29歳のネパール人の女が警視庁に逮捕されました。女は「落とした物を拾っただけだ」と、容疑を否認しているということです。
警視庁によりますと、逮捕されたのはネパール人の職業不詳、カルキ・ボガティ・ニルマラ容疑者(29)で、8日午前8時前、JR総武線の亀戸駅に停車していた電車の中で、53歳の会社員の女性の上着のポケットからICカード定期券の入った定期入れを盗んだ疑いが持たれています。
カルキ容疑者は、混雑している電車の中で後ろから女性に近づくと、首に巻いていた長さおよそ1メートル70センチのマフラーを腕まで下ろして手元を隠し、定期入れを抜き取ったということで、警戒していた警察官にその場で逮捕されました。
調べに対し、「落とした物を拾っただけだ」と容疑を否認しているということです。
警視庁によりますと、総武線ではことし2月以降、女性ばかりが狙われる、すり被害が10件余り相次ぎ、被害はおよそ20万円に上っていて、近くで不審な女が目撃されているということで、警視庁が関連を調べています。
-- NHK NEWS WEB