韓国北部で見つかった小型の無人機について韓国軍の関係者は、北朝鮮が偵察のために飛行させた可能性が高く、より出力があるアメリカのメーカーのエンジンが積まれ、以前のものと比べて性能が大幅に向上していると明らかにしました。
韓国軍の合同参謀本部は9日、北部カンウォン(江原)道インジェ(麟蹄)の山の中で小型の無人機が墜落しているのが見つかり、3年前に朝鮮半島西側のペンニョン島で発見された北朝鮮の無人機と大きさや形が似ていると発表しました。
無人機は飛行機のような形をしていて、韓国メディアによりますと、全長が1.8メートル、両翼の幅が2.4メートルだということです。
これについて韓国軍の関係者はNHKの取材に対し、無人機は北朝鮮が偵察のために飛行させた可能性が高いことを明らかにしました。
また、アメリカのメーカーのエンジンが搭載されていて、かつて北朝鮮の無人機に積まれていたチェコ製のエンジンと比べて出力が3倍以上に上り、大幅に性能が向上していると明らかにしました。
さらに、機体には日本のメーカーのデジタルカメラが取り付けられ、これらは、経済制裁の対象となっていない民生品だったということです。
今回見つかった無人機が北朝鮮のものとすれば、北朝鮮が経済制裁を受ける中、アメリカや日本のメーカーの民生品を活用しながら、無人機の性能向上に取り組んでいることを示すものとなり、韓国軍は監視態勢の強化など対応を迫られていくことになりそうです。
-- NHK NEWS WEB