9日のニューヨーク株式市場は、FBI=連邦捜査局のコミー前長官の議会証言とイギリスの総選挙が大きな混乱もなく終わり、投資家の警戒感がいくぶん和らいだことから買い注文が出て、ダウ平均株価は最高値を更新しました。
9日のニューヨーク株式市場は、前日行われたトランプ陣営とロシアの関係を捜査していたFBIのコミー前長官の議会証言とイギリス議会下院の総選挙が大きな混乱もなく終わり、投資家の警戒感がいくぶん和らいだことから、金融関連の銘柄を中心に買い注文が出ました。
このためダウ平均株価は、一時120ドル以上値上がりし、取り引き時間中の最高値を更新しました。
その後は売り注文も出ましたが、結局、ダウ平均株価は前日より89ドル44セント高い2万1271ドル97セントで取り引きを終え、終値でも1週間ぶりに最高値を更新しました。
一方で、IT関連の銘柄が多く上場するナスダック市場では、このところ大きく値上がりしていた銘柄を中心に利益を確定させようという動きが広がったため、株価指数は前日より113.85ポイント、率にして1.8%安い、6207.92ポイントで取り引きを終えました。
市場関係者は「アメリカのコミー氏の議会証言とイギリスの総選挙という政治的なイベントを控え、リスクを避けようと身構えていた投資家が株式を買い戻す動きが見られた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB