点検車両の脱線事故の影響で、ほとんどの区間で先月22日から運休していた群馬県と栃木県を結ぶわたらせ渓谷鉄道は、安全確認ができたとして、10日、19日ぶりに全線での運転を再開しました。
わたらせ渓谷鉄道は、先月22日、群馬県桐生市の水沼駅の近くで、線路を点検する列車が脱線した影響で、およそ8割の区間に当たる群馬県みどり市の大間々駅と栃木県日光市の間藤駅の間で運休していました。
会社側で線路の点検を進めたり試運転をしたりした結果、安全が確認できたとして、10日、19日ぶりに全線での運転を再開しました。
このうち、大間々駅では、運転再開を待っていた人が次々と列車に乗り込んで目的地に向かっていました。
みどり市の60代の男性は「毎週土曜日に買い物に行くのに使っているので、運転再開で便利になります」と話していました。
わたらせ渓谷鉄道の樺澤豊社長は「これまで以上に安全に力を入れて、こういう事故が二度と起きないよう、社員一丸となって再発防止に努めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB