大手企業の採用面接が解禁された今月1日の時点で、すでに内定を得た大学生の割合は61%に上り、去年より10ポイント近く上昇して、企業の採用活動が一段と前倒しされているという調査結果がまとまりました。
この調査は、人材サービス大手の「リクルートキャリア」が来年春に卒業予定で民間企業などへの就職を希望している大学生を対象にインターネットを通じて行い、1200人余りから回答を得ました。
それによりますと、経団連の指針に基づいて大手企業の採用面接が解禁された今月1日の時点で、すでに「内定を得ている」と回答した大学生の割合は61%に上りました。これは、去年の同じ時期と比べて9.7ポイント高くなっています。
このうち、理系の学生の内定率は去年より12.8ポイント高い71.7%、文系の学生の内定率は8.2ポイント高い56.2%となっています。
さらに、内定または内々定を「確実に取得できる見通し」や「ある程度取得できる見通し」と回答した学生も合わせると全体の72.7%に上っています。
調査を行った会社は「人手不足を背景に中小や中堅企業では大手企業の採用面接が解禁されるのを前に、採用活動を前倒しする傾向が強まっている。今後も内定率は高い水準で推移していくだろう」と話しています。
-- NHK NEWS WEB