人口減少に悩む埼玉県寄居町で、まちづくりに若者のアイデアを反映させようという会議が開かれ、学生らからは「豊かな自然をいかした町作りを考えるべきだ」といった意見が出されました。
少子高齢化が進む寄居町は、人口がおよそ3万4000人と10年前と比べて1割近く減少しています。このため、若者のアイデアを町づくりに反映させようと「寄居若者会議」を設置し、10日、初めての会合が町役場で開かれました。
会議には、地元や川越市の大学生や会社員など20人余りが出席し、5つのグループに分かれて、町の魅力や課題について意見を出し合いました。出席者たちからは、里山に広がるみかん畑を観光などに活用すべきだとか町を流れる荒川など豊かな自然を生かしたまちづくりを考えるべきだといった意見が出されていました。参加した会社員の女性は、「町には自然の中で遊べる環境があるので、そうした魅力を発信できる力を向上させたい」と話していました。
寄居町総合政策課の玉目哲明課長は「行政では思いもよらないような若者ならではのアイデアを提案してもらい、魅力ある町づくりをともに進めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB