行き過ぎた酒の安売りに歯止めをかける改正酒税法などが今月から施行されるのを前に、駆け込みの需要が発生したことなどから、先月の大手ビールメーカー各社のビール系飲料の販売数量は、去年の同じ月と比べて10%前後、増加しました。
ビール、発泡酒、それに第三のビールを合わせた「ビール系飲料」の先月の販売数量は、去年の同じ月と比べて、アサヒビールが16%、キリンビールがおよそ10%、サントリービールが14%、サッポロビールが9%、それぞれ増加しました。
これは、行き過ぎた酒の安売りに歯止めをかける改正酒税法などが今月1日から施行され、消費者の間で値上がりを見越した駆け込み需要が発生したことなどが要因です。今月に入ってから、小売店の中には実際にビール系飲料の値上げに踏み切っているところもあり、メーカー各社では駆け込み需要の反動や値上がりの影響で、今後、需要が落ち込むことも懸念しています。
メーカー各社は「本来、ビール系飲料の消費が伸びる夏に向けて、特徴ある商品を販売するなど販売を強化して乗り切っていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB