静岡県掛川市の食品加工会社の工場で、ガス会社のタンクローリーから液化天然ガスが漏れ出し、工場の従業員およそ20人が一時、避難しました。
13日午前9時すぎ、静岡県掛川市の食品加工会社「焼津水産化学工業」の掛川工場で、液化天然ガスの補充作業をしていたガス会社のタンクローリーからガスが漏れ出していると消防に通報がありました。
会社によりますと、この工場は調味料の原料を生産していて、敷地内にある燃料を貯蔵する施設に液化天然ガスを補充しようとしたところ、何らかの原因でガスが漏れ出したということです。
ガス会社の「静岡ガス」によりますと、タンクローリーは液化天然ガスを12トン積載可能で、タンクの上部に付いている安全弁からガスが漏れたということですが、現在は、ほぼ止まっているということです。
けが人はありませんでしたが、この工場の従業員およそ20人が一時、避難しました。
液化天然ガスは、メタンを主な成分とする天然ガスを冷却して液体化したもので、外部に漏れ出すと気化して天然ガスに戻るため火を近づけると燃え広がるおそれがありますが、ガスそのものは有毒ではないということです。警察や消防がガスが漏れた原因を調べています。
-- NHK NEWS WEB