食品の下ごしらえや調理を素早く行う、専用の機械を集めた展示会が13日から東京で始まり、外食や小売業界で人手不足が深刻化する中、調理場など狭いスペースで従業員に代わって効率的に作業する機械に注目が集まっています。
展示会には食品の加工や包装などを行う、専用の機械のメーカーなどおよそ790社が、最新の機械を展示しています。
機械の多くは、大型の食品工場などで使われる設備ですが、ことし特に注目を集めているのは、人手不足が深刻化している飲食店やスーパーの調理場など狭いスペースで従業員に代わって効率的に作業する小型の機械です。
このうち、焼き鳥の串を刺す機械は、横66センチ、縦55センチと小型で、仕込みの時間帯だけ机などに据え付けることができるように開発されました。鶏肉の真ん中に素早く、串を刺すことができます。
また、絞りたてのジュースを作るために果物の皮を1個、数秒でむくことができる機械や、海外でも人気のすしののり巻きを手軽に作る機械などが展示されています。
焼き鳥用の機械を出品した「コジマ技研工業」の小嶋道弘社長は、「昔は食品工場向けの装置が主力でしたが、最近は居酒屋向けの小さな装置の引き合いが増えています」と話していました。
また大手ファストフードチェーンの担当者は、「人手不足は深刻で、店舗に導入できる最新の設備を探したい」と話していました。
展示会は今月16日まで東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれています。
-- NHK NEWS WEB