スマートフォンのアプリを使った配車サービスを世界で展開するアメリカのウーバーは、社内でのセクハラや人種差別などの不祥事が次々と明らかになったことを受け、創業者のカラニックCEOが休職することを明らかにし、急成長の一方で組織としての問題点が浮き彫りとなっています。
スマートフォンのアプリを使ってタクシーのように一般の車を手配する配車サービスの最大手、アメリカのウーバーは2009年の創業以来、急成長を遂げ、現在およそ70か国で事業を展開しています。
しかしことし2月、元従業員の告発をきっかけに、複数の男性社員によるセクハラや人種差別などの問題が次々と明らかになったほか、創業者のカラニックCEOが、乗車したウーバーの運転手に暴言を吐いた様子が動画で公開され、謝罪に追い込まれるなど不祥事が続いています。
こうした中、カラニックCEOは13日、従業員に宛てたメールで「これまであったことの最終的な責任は私にある。誇るべきことはあるが、改善すべきことはもっとある」として休職することを明らかにしました。
ウーバーをめぐっては、会社から委託されて社内調査をしていた第三者機関が今週、カラニックCEOの権限の縮小など抜本的な経営改革を求める勧告を行っていて、急成長の一方で組織としての問題点が浮き彫りとなっています。
-- NHK NEWS WEB