世界最大級のゲームの見本市、「E3」がアメリカ・ロサンゼルスで始まり、VR=バーチャルリアリティーの技術を活用したゲームを去年の倍以上の企業が出品するなど、VR技術が注目を集めています。
「E3」は多くのゲーム関連企業が新作を発表する世界最大級の見本市で、世界各国からおよそ260社が出展しています。
ことしはここ数年トレンドとなっているVR関連のゲームを扱う企業が去年の53社から126社と倍以上に増え、各社が最新の技術を駆使した新製品を展示し、体験できるコーナーも設けられています。
このうち日本のゲーム制作会社は剣や盾を使ってモンスターを倒すゲームを紹介していて、訪れた人が頭にゴーグル型の機器を装着し両手に専用の機器を持って、実際に戦っているかのように体を動かしながらゲームを楽しんでいました。
この見本市に初めて参加したゲーム制作会社の谷川高義社長は「VRを使ったゲームはこれまでのゲームとは違った新しいジャンルになると思う。世界的に需要は大きく将来性もあるので、世界に販路を求めていきたい」と話していました。
VRの技術は観光や医療などさまざまな分野で活用が広がっていて、主催者によりますと、関連する市場は2020年までに16兆円を超える規模にまで拡大すると見られます。中でもゲーム産業はその大きな柱として、さらなる成長が見込まれています。
-- NHK NEWS WEB